津 軽 1985





 本州の北の果て、竜飛崎から津軽へと走りました。津軽海峡、日本海を望むサイクリング(^^) ☆走った日  1985年9月 ☆単 独 ☆アプローチ: 列 車 ☆自転車 ランドナー ☆行 程   9/13 矢板+++西那須野+++(急行八甲田)+++   9/14 +++9:06青森→蟹田→高野崎→竜飛崎(75k)   9/15 竜飛崎→小泊(権現崎往復)→高山稲荷神社→鯵ヶ沢(100k)   9/16 鯵ヶ沢++(五能線)++東能代+++盛岡+++那須塩原+++矢板 9/13  西那須野駅から急行「八甲田」に乗る。期待に反し超満員だ。デッキのわずかな空間を何とか確保。 すきま風が寒いのでウインドブレーカーを着込む。  ♪ さーむいー夜汽車でー、膝をかかえながら〜 ...演歌の一節が頭に浮かび苦笑する。 デッキで隣に座る人が僕の輪行袋を見て話しかけてきた。一人は盛岡まで行くという30位のにいさん、 もう一人は青森県鯵ヶ沢出身という24歳の男性だった。瓶入りのウォッカを回し飲みしながらダベる。 寝付けぬ夜汽車の旅の友。冬の夜汽車では必ずケンカがあることや、津軽の見どころなど、東北出身者 からナマの情報が聞けて興味深かった。 9/14  青森には朝9時過ぎに着。鯵ヶ沢に帰る男性とは再会を約束して別れた。自転車を組み立て、海岸沿い の国道280号を北上する。まずは単調な市街地の中を向かい風に苦しみながら黙々と進む。蟹田町の 手前でパーッと視界が開けた。海がきれいだ(^^) 陸奥湾をはさみ仏ヶ浦の岩壁。  仏ヶ浦  蟹田町を過ぎると北海道の知床のような最果ての香り漂う海岸となる。但し、どの入り江にも所狭し と家が多く建てられている点が大きく異なる。やがて陸奥湾の先に津軽海峡が見え出し、対岸に北海道が 見え出した。高野崎には午後1時頃着。270度にわたって海、海、海。  高野崎灯台  とりわけ竜飛崎と北海道の白神岬の間に日本海が姿を見せているのが印象的。 津軽の人はこの海峡のことを「しょっぱい川」と呼ぶ。  津軽海峡 高野崎より  竜飛崎には午後3時に着いた。もう遅いので宿を探す。岬の灯台に近い温泉「ホテル竜飛」に泊めて もらうことができた。一息ついたあとで岬へ行ってみる。夕日に染まる海、とても雄大で美しい眺めだ。 民謡の追分節にも歌われている渡島大島・小島もはっきり見える。めったに見えないそうなので幸運だった。  竜飛崎 渡島大島・小島を望む  竜飛崎の落日 9/15  朝風呂に入りゆっくり食事をした後、宿を出た。まずは岬へ。今日も快晴で視界が広い。 まだ新しい道「竜泊ライン」を走って、南の小泊をめざす。海岸沿いながら未舗装の長く急な登りが続く。 根競べの後、とても開放的な展望台「眺望台」に着いた。 北に北海道、津軽海峡、竜飛崎。南には遠く 津軽富士(岩木山)、七里長浜。そして西には日本海の大海原が広がる...ちょっと言葉では表現でき ないような雄大な眺め! ロードレーサに乗った単独行の女性サイクリストが休んでいたので話かける。 春に短大を出た後、日本一周を目指して走っているそうで、東京から太平洋沿いに北上して北海道を回り、 これから日本海を南下するそうだ。今日は深浦まであと100キロ近く走るという。なかなかの健脚。  竜泊ライン/ 左後方に岩木山、七里長浜        当時は林道  30分ほど景色を楽しんだ後、下りにかかる。砂利道を下り切ると切り立った海岸沿いの堤防道路となり 小泊の町に入った。小泊半島の先端、権現崎に寄り道。車道の終点からは標高差200mほどのハイキング。 少し登ると権現キャニオンと呼ばれる岩場が目の前に立ちはだかる。権現崎へはほとんど人が行かないようで 秘境の寂しさが漂う。  権現キャニオン                   権現崎  小泊に戻り再び南へ走る。今日はどこまで行けるかな、と考えながら十三湖を越え七里長浜方面へ走る。 途中、高山稲荷神社へ立ち寄った。海岸の高台にある静かな御社、すぐ横に神社の経営と思われる立派な 結婚式場があり賑わいを見せているが、私には場違い。賑わいを避けて砂丘を越え海岸に出るとポツンと 鳥居が...かつてはこの神社、航海の安全を祈る海人たちの拠り所だったのだろう。しかし今では忘れ 去られたように砂浜にたたずむ...浜で何か拾っている男の人がいる。めのうの原石を探しているそうだ。 最近は少なくなったという。  海辺の鳥居 高山稲荷神社             七里長浜  神社を後に暮れなずむ農道を南へ。すっかり暗くなった頃鯵ヶ沢の町に着き、一晩の宿を乞う。 9/16  泊まった宿は駅前旅館、夜半、トタン屋根に激しい雨の音。 朝、天気が悪そうなので自転車で走るのは止め、五能線のローカル列車の旅を楽しむことに。 東能代、秋田、盛岡と乗り換え、暗くなった那須塩原駅に降り立つ。 ...時雨上がりの駅の灯りがゆれる    その灯りを見つめていると旅心が湧いてくる    余韻を味わいつつ津軽への旅を終えた... 最後までお付き合い下さいましてありがとうございました さとゆき(^^) サイクルフィールド TOPへ


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