油日岳から那須ヶ原山へ [南鈴鹿]









ヤセ尾根のアップダウンが延々と続く難コース。15年ぶりに再訪しました


■2017年 4月4日 ■ルート: JR柘植駅 → 奥余野公園 → 油日岳(693m) → 三国岳 → 那須ヶ原山(800m) →高畑山(773m) →鈴鹿峠 → 坂下 →関宿 → JR関駅       青春18きっぷ使用 柘植駅で下車。踏切を渡り、東海自然歩道をたどる。 車は全く通らない、落ち着いた林の中の道。 小鳥がさえずり春山情緒を味わいつつ、登山口の奥余野森林公園まで歩いた。 「壬申の乱の古戦場」と書かれた所を通る。 壬申の乱か...古代史のミステリー、謎の多い戦いだなあ... 奥余野森林公園で東海自然歩道が右に分かれる。谷沿いの林道を詰め、三馬滝の下から山道に入った。 3段の滝を越えると、穏やかな流れの谷歩き。 道標に従い、谷筋を離れて斜面を登り、油日岳へ登る。 山深い雰囲気の中、かなりきつい登りだった。 油日岳の頂上は樹林に囲まれ小さな御社が立つ。 油日駅方面への道を少し下ると山小屋がある。 西側が開けて麓の村を見下ろす。登頂気分を味わいつつ、ひと休みにはちょうどいい場所だった(^^) おにぎりを食べて腹ごしらえした後、東へ尾根を辿り、那須ヶ原山へ向かう。 この山は15年ぶりの再訪。前回は今回の逆コース、鈴鹿峠から那須ヶ原山、油日岳を縦走した。 ヤセ尾根の猛烈なアップダウンが連続する難路、特に油日岳から三国岳の先までは厳しいルートだと わかっている。慎重に尾根を進む。 三国岳と錫杖ヶ岳(右奥) 前回来た時は、急斜面の悪場にロープ、鎖はなかったが、 今回は至る所に補助ロープが設置されている。 さらに「ロープ、立木に頼らず、三点支持で」と書かれた注意書きが多く有る。 緊張を切らさず尾根を辿り、那須ヶ原山本体に取り付くと、ようやく道が落ち着いてくる。 那須ヶ原山の山頂は尾根から少し北に外れた所にあった。 頂上周辺一帯は植林帯、北側が自然林で視界が開ける。 鈴鹿の雨乞岳、御在所岳、鎌ヶ岳 滋賀県の湖東平野、鈴鹿南部の山々が見渡せる。一際目を引くのは残雪の残る雨乞岳だ。 今日は快晴(^^) 遠くは霞んで、琵琶湖は見えなかったが、気持のいい展望を楽しめた。 また来てね!  ここまで登ってくるのは簡単じゃない(^^) 頂上を後に、東へ下る。 溝干山の大きなガレ、高畑山が見渡せる。まだまだ道は長いと思わせる。 尾根をガクンと下って774m峰を越えると、これまでと打って変わって 起伏の少ない落ちついた自然林の尾根歩きとなりホッとする。 錫杖ヶ岳 時々南側の視界が開け、錫杖ヶ岳の尖峰、伊勢の平野を臨んだ。 しかし最後に大きな起伏を越えなきゃいけない。 唐木山のキレットを巻いて切通しの坂下峠へ急降下。 ガレの縁を登り返して溝干山を越える。 唐木山の岩場 なかなか歩き応えのある尾根が続き、円頂の高畑山山頂に着く。 360度の展望が開ける素晴らしい山頂。縦走の最後をしめくくるにふさわしい。 越えてきた山々 那須ヶ原山(左)溝干山(右)  この後、長い下りを下って鈴鹿峠へ。 右に折れて東海道の旧街道を三重県側へ下る。 国道1号線を潜り、谷沿いに車道を下ると坂下宿に着く。 バス停は有るけれど山から下りてくる時間帯にバスの便が無いことは事前に確認済だ。 JR関駅まで旧東海道を約6キロ歩き、南鈴鹿の縦走を締めくくった。
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