冠 山 (1257m)
奥美濃の冠山を初めて訪れた。冠山峠まで車で乗りつければ楽に往復できるだろう。
でもサイクリストなら奥美濃を代表する山越えルート、冠山林道を走って登ろう!
☆2007年 7月 8日 くもり時々霧雨のち晴れ
☆アプローチ: マイカー・MTB
☆コース:
MTB走行 >> 南条 ⇒ 高倉峠 ⇒ 冠山峠 ⇒ 稲荷 ⇒ 味真野 ⇒ 南条
歩 行 >> 冠山峠 → 冠平 → 冠山 → 冠平 → 冠山峠
走行ルート&データ
前夜、深夜12時過ぎに今庄ICを出る。南越前町の南条まで車で移動するが適当な駐車スペースが
見つからず、農道の路肩で仮眠。夜明けを待ってコンビニへ立寄り、駐車できるスペースが無いか
尋ねると、店の裏へ置けと勧めてくれた。助かった。大阪近郊では考えられないことだ。
MTBを組み立てて走り出す。まずは高倉峠への登り。しかし登っていくと行き止まりに。
なぜ??? 枝道、いや道幅の広い行き止まりの国道、R476号線に釣り込まれたらしい。
蔵のある風景 杣木俣にて
登った坂を下り瀬戸集落で左の細い道へ。伊藤氏庭園は非公開、手入れがされていないようである。
人家が切れ、クマに注意の看板を横目に山奥へ進む。蓮如上人の像の立つ広場を過ぎると雨となった。
しばらくダートコースとなるが、すぐに舗装道路に戻る。谷を回り込んで尾根を乗り越す。
霧が立ち込め完全にホワイトアウトに。山深さをひしひしと感じつつ登る。高倉峠は遠かった...
高倉峠
高倉峠は県境、越えると岐阜県。奥美濃の最深部を抜けるルートだ。
下ると霧が晴れ、快適な舗装路のダウンヒルとなる。野生の猿の群れ、渓流釣師、クマの足跡?
徳山ダムからの道と合流し、冠山峠まで登り返す。かなりきつい坂、ふんばりどころである。
冠山峠
冠山峠から冠山へ向かう。靴を自転車用から山歩き用に履き替えた。
若い頃に比べ足裏の疲れに敏感になってきたので、靴には気を遣っている。
長時間のサイクリングで疲れない締め付け感の無い靴と、
足首から先をしっかりガードする山歩き用の靴...両立は難しいと思う。
荷物が増えるけれど、背に腹は替えられない。
長い坂を登って高嶺の花に出会う。長くきついアルバイトが報われるひととき(^^)
ニッコウキスゲ 冠平にて
オオバギボウシ
冠平から岩場を越えて山頂へ。幸い霧が晴れ、360度の展望が楽しめた。
ところで冠山峠では冠山へ向かう人より、金草岳へ向かう人の方がなぜか多かった。
その理由を登っていく人に聞くと...なるほど、登ってみたいな(^^)
でも今日はもう体力の限界だ(^^; 次の機会に登ってみようか
金草岳 冠山より
冠山峠へ戻り、福井県側へ下る。路肩から覗くと谷底がはるか下に。厳しい山岳林道にいることを実感。
左側通行で谷側の路肩を走るのはとても危険なので右端を走る。対向車が来た際には右端に停車して離合。
長い林道を下って渓流沿いの山村を抜け、池田町稲荷へ降りた。
そして暑い下道を黙々と走り、一日の手応えを感じつつ南条へ戻った...
味真野の町並、南条のハスまつりなど時間があればゆっくり見たいスポットが多い。次の機会に...
***
暑い季節に標高差1000mの峠越え、肉体の限界に挑むようなきついコースだった。
2ヶ月に一度くらいは、できるかどうかわからないような山行をやってみたいものだ。
1ヶ月前に行き先を決め、時間をかけて計画。そしてモチベーションを高める...
仕事に追われる日々の暮らしにカツを入れ、大きな流れに抗うように越えた、冠山...
今回の冠山峠行は山スキーでお馴染みYAMADAさんの走行記録を参考にさせて頂きました<(_ _)>
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